船堀いけの歯科・矯正歯科では、問診と口腔内の咬耗(歯のすり減り)の度合いを組み合わせた診査により、歯ぎしり・食いしばりの状態を評価しています。主な治療はマウスピース(ナイトガード)による保護で、保険診療の範囲で対応しています。希望がある場合はボトックス注射(自費・初回50,000円)にも対応しています。歯ぎしり・食いしばりは自覚しにくいケースも多いため、「歯が削れてきた気がする」「朝起きると顎が疲れている」という方はお気軽にご相談ください。
目次
当院の歯ぎしり・食いしばり治療における特徴
咬耗評価と問診を組み合わせた丁寧な診査
歯ぎしりや食いしばりは就寝中に起こることが多く、自覚がない方も少なくありません。当院では問診でパートナーから指摘を受けたことがあるか・起床時に顎の疲れを感じるかなどを確認しながら、口腔内の咬耗(歯のすり減り)の程度・歯の欠けや亀裂・歯ぐきへの影響を丁寧に観察して状態を評価します。
歯の咬耗パターンを確認することで、どのような力のかかり方をしているかが分かり、より適切な対応が可能になります。必要に応じてレントゲン・CT撮影も行い、歯根や顎の骨への影響も確認します。
保険適用マウスピースによる歯の保護
歯ぎしり・食いしばりの第一選択治療がマウスピース(ナイトガード・スプリント)です。就寝中に装着することで、歯同士が直接こすれ合うことを防ぎ、歯の摩耗・欠け・割れを予防します。また顎関節や咀嚼筋への過剰な負荷も和らげる効果があります。
マウスピースは保険診療の範囲で作製できるため、まず試してみたいという方にも始めやすい治療法です。装着を継続することで症状が徐々に改善するケースが多く、長期的な歯の保護に有効な手段です。
ボトックス注射による筋緊張の緩和
マウスピースだけでは改善が難しい強いブラキシズムや、咬筋(顎の筋肉)の過緊張が強いケースには、ボトックス注射による治療もご提案しています。咬筋への注射により筋肉の緊張が緩和され、歯への過剰な力が抑えられます。
効果は数ヶ月程度の持続ですが、繰り返し処置を行うことでブラキシズムの習癖が軽減するケースもあります。初回50,000円(税込)の自費診療となります。
噛み合わせ・顎関節症との連携管理
歯ぎしり・食いしばりは顎関節症の原因になるだけでなく、噛み合わせのバランスを乱す要因にもなります。逆に噛み合わせのズレがブラキシズムを引き起こしているケースもあります。当院では歯ぎしり・食いしばりの治療と並行して、噛み合わせの評価・調整・顎関節症の管理も行います。
歯ぎしりによって歯の形が変わり噛み合わせが乱れると、特定の歯にさらに力が集中するという悪循環が生まれます。この悪循環を断つために、口腔全体を見た包括的なアプローチが重要です。
→詳しくはこちら定期的なマウスピースの点検と調整
マウスピースは使い続けると摩耗・変形・破損することがあります。顎の筋肉の緊張が強い場合、マウスピース自体が削れることで歯を守っている証拠にもなりますが、定期的な点検が必要です。
当院では定期的なチェックアップの際にマウスピースの状態も確認し、摩耗が著しい場合は作り替えをご提案します。また噛み合わせの変化に合わせて調整も行います。
歯ぎしり・食いしばりとはどのような状態か
歯ぎしり・食いしばりは、ブラキシズムと総称される習癖です。主に3種類あります。
グラインディング(歯ぎしり)
歯を横方向に動かしてこすり合わせる動作で、ギリギリという音が出ることがあります。歯の咬耗が進みやすく、エナメル質が大きく削れることがあります。
クレンチング(食いしばり)
上下の歯を強く噛み締める動作です。音が出ないため自覚がないことが多く、起床時の顎の疲れや頭痛として現れることがあります。
タッピング
歯を細かくカチカチとぶつける動作です。3つの中では比較的少ないタイプです。 これらは就寝中に起こることが多く、ストレス・疲労・噛み合わせの問題・姿勢の悪さなどが原因として関与するとされています。
歯ぎしり・食いしばりによる主なトラブル
| トラブル | 内容 |
|---|---|
| 歯の摩耗・欠け | エナメル質が削れ、知覚過敏や破折につながる |
| 歯根破折 | 強い力が繰り返しかかることで歯が根から割れる |
| 詰め物・被せ物の破損 | セラミックやレジンが欠ける・外れる |
| 顎関節症 | 顎関節への過負荷が痛みや開口障害を引き起こす |
| 肩こり・頭痛 | 咀嚼筋の緊張が周囲の筋肉に波及する |
| 歯周病の悪化 | 過剰な咬合力が歯周組織を傷める |
歯ぎしり・食いしばりの治療の流れ
1. 問診・口腔内検査
自覚症状・生活習慣を伺い、口腔内の咬耗・歯の状態・顎の動きを確認します。
2. 診断・治療方針の説明
状態の程度を評価し、マウスピースで対応するか、ボトックスや噛み合わせ調整が必要かを判断します。
3. マウスピース作製
型取りを行い、患者さまの歯型に合ったマウスピースを作製します(保険適用)。
4. 定期チェック
症状の変化・マウスピースの状態・噛み合わせを確認しながら、必要に応じて調整します。
5. 追加治療(必要な場合)
ボトックス注射・噛み合わせ調整・セラミック修復などを行います。
日常生活での注意事項
- 日中も意識して歯を食いしばらないようにする(上下の歯が触れているのは嚥下時のみが正常)
- ストレスや疲労を溜め込まないよう、リラクゼーションを意識する
- 頬杖・うつぶせ寝など顎に負担のかかる姿勢を避ける
- 硬い食べ物の過剰摂取を控える
- カフェインの過剰摂取はブラキシズムを悪化させることがある
費用について
| 治療内容 | 料金 |
|---|---|
| マウスピース(ナイトガード)作製 | 保険適用 |
| ボトックス注射(初回) | 50,000円(税込)・自費 |
| 噛み合わせ調整 | 保険適用(一部自費の場合あり) |
よくある質問
歯ぎしりをしているかどうか自分でわかりますか?
就寝中のことが多いため自覚が難しいですが、起床時に顎の疲れ・こわばりがある、朝から頭が痛い、パートナーに指摘されたことがある、歯が短くなってきた気がするといった兆候がサインになります。気になる場合はお気軽にご相談ください。
マウスピースはずっと使い続けなければいけませんか?
ブラキシズムの習癖が改善すれば使用を止められるケースもありますが、多くの場合は継続的な使用をおすすめしています。マウスピースは歯を守るための手段ですので、症状が落ち着いた後も定期的に見直しながら継続することを基本とします。
マウスピースは保険で作れますか?
はい、ナイトガード(ブラキシズム用マウスピース)は保険診療の範囲で作製できます。まず状態を確認してから作製しますので、お気軽にご相談ください。
子どもも歯ぎしりをすることがありますか?
子どもの歯ぎしりは成長過程でよく見られ、多くの場合は永久歯が生え揃うにつれて自然に落ち着くことが多いです。ただし強い歯ぎしりが続く場合や顎の症状がある場合はご相談ください。
ボトックス注射は毎回必要ですか?
ボトックスの効果は数ヶ月程度で薄れますが、繰り返し処置を行うことで症状が改善しやすくなるケースがあります。継続の必要性は状態に合わせてご相談しながら判断します。